空前のキャンプブーム、アウトドアブームが続いていますが、なかなかキャンプ場まで行く時間がなかったり、移動にアウトドアグッズを満載できる車が必要だったりと、若干ハードルが高いのも事実です。
そこで自宅で気軽にキャンプ気分が楽しめる、「ベランピング」が静かなブームとなっています。
この記事ではそんなベランピングを快適に楽しむコツと、便利なおすすめグッズを8つご紹介。
お家時間が充実すること間違いなしです。
ぜひ最後までお付き合いください。
ベランピングとは?
ベランピングのベースには、手軽に、かつ快適にキャンプを楽しむグランピングの流行があります。
ベランダ+グランピングをかけ合わせた造語
グランピングとは、Glamorous(グラマラス=魅力的という意)とCamping(キャンピング)を組み合わせた造語です。
あらかじめテントなどが設営されており、食事も提供されるなど、面倒くさい準備に煩わされることなく、手軽に、かつ快適にキャンプを楽しめるようになっています。
このグランピングを自宅のベランダで更にお手軽に楽しもうというのが「ベランピング」。
ベランダ+グランピングでベランピングというわけです。
自宅のベランダにアウトドア空間を作り出す
ベランピングのメリットは、ちょっとしたアウトドア気分を楽しむ気軽なものから、本格的なグランピング施設を自宅に作ってしまうことまで、自分の気分と工夫次第で様々な楽しみ方ができること。
大きめのラグ1枚+ローチェアといった簡単なものから、ウッドデッキにテントを設営し、ハンモックとBBQセットを用意するといった本格的なことまで自由自在です。
ただあくまでもベランピングの基本は、お家で手軽にアウトドア気分に浸ること。
そこでお役に立つのが、今回ご紹介する8つの便利グッズというわけです。
ベランピングが「簡単」に「快適」になるおすすめグッズ8選
今回は自宅のベランダでベランピングをしています。
ご紹介する8つのグッズのおかげで、夏の暑さにも、冬の寒さにも負けない、一年中快適なベランピング環境を完成させることができました。
是非参考にしてみてください。
組み立て60秒!ベランピングに最適「エアーテント」
本格的なキャンプ気分を味わいたいけど、手間はかけたくない。
そんなベランピング志向にぴったりなのが、組立いらず!「家なかエアーテント」です。
ご覧の通り、うちのベランダは大して広さがありません。
通常のテントのように、数メートルにもなるポールを組み立てるスペースがないのです。
でも「家なかエアーテント」なら大丈夫。
ポールの組み立てが不要で、エアポンプで空気を入れるだけで簡単に設置することができます。
インナーテントをベランダにまんべんなく広げたら、付属のエアポンプを接続し、後は空気を入れてやるだけ。
「空気を入れるの、かなり大変なのかな?」と心配していましたが、エアポンプの性能が良く、ほんの10数回押してやるだけで、立派なテントが設営できました。時間にして5分もかからないくらいです。
(※本当はこの上から雨風を防ぐフライシートをかぶせるのですが、撮影のため外しています)
サイズは210cm×210cm。我が家の狭いベランダにぴったりサイズですが、中は広々としていて、大人2人が楽勝で寝ることができます。
中にラグを敷き、クーラーボックスをテーブル代わりにしてみました。
フライシートをかけないことで、日が入り、明るくていい感じです。
用意したスパークリングワインを飲みながら、次はキャンプ飯を作ってみたいと思います。
煮る炊く焼くがこれ1台!「エレクトリックメスティン」でキャンプ飯
キャンプといえばBBQを始めとしたキャンプ飯が楽しみの一つですが、自宅のベランダで楽しむベランピングの場合、防災の面から火の扱いには細心の注意を払う必要があります。
特にマンションの場合、管理規約で火を使うことが禁止されている場合もあり、ベランピングではキッチンで作った料理を運び込むことで済ましている方も多いようです。
そんなキャンプ飯難民にぴったりなのがこの「エレクトリックメスティン」。
メスティンとはアルミ製の飯盒(はんごう)のことで、ご飯を炊くことはもちろん、パスタを茹でたり、目玉焼きを焼くなど、煮る、炊く、焼くを1つでこなすことができる便利グッズです。
エレクトリックメスティンはその名の通り電気ヒーターで加熱するため、火を使うことなく安心、安全。
IHのような使い勝手を想像していただければ良いと思います。
今回はタコを使ったアヒージョを作り、スパークリングワインに合わせてみました。
マリアージュは完璧。一気にベランピングが上質な感じになります。
燻製作りでアウトドア気分を満喫
せっかくテントまで設営したので、さらにアウトドア気分を盛り上げるため、燻製作りに挑戦することにしました。
スモーキーな香りはお酒によく合いますし、燻製を作るプロセスはアウトドア気分に浸れます。
ただ本格的な燻製器は大量の煙が出てしまうため、自宅のベランダでは使えません。
そこで登場するのが「卓上燻製器」です。
ビーフジャーキーを作ったりする本格的な燻製作りはできませんが、チーズや卵、ウインナーなどにしっかりとスモーキーな香りをつけることができます。
しかも使い方はすごく簡単。
- ジップロックなどの密閉できる袋に燻製にしたい食材を入れ、しっかりと口を閉じます。
- スモークチップを本体の燃料タンクに入れます。チップは100円ショップなどでも購入可能。さくら、楢、ヒッコリーなど、チップの種類を変えると香りも変わるため、様々な風味を楽しむことができます。
- 袋の口を少しだけ開け、チューブの先端のキャップ部分を差し込みます。
- 電源を入れてファンを回します。
- チップに火を付けると煙が出始めます。この時ファンのおかげで煙はチューブの方へ行くため、チップ部分からはほとんど煙が出ません。ベランピングでも安心です。
- 袋の中に煙が充満したら、電源を止めて袋の口をしっかりと閉じ、密閉します。
- 後はお好みの時間放置しておけば、美味しい燻製の出来上がりです。
今回は100円ショップでさくらのチップを購入し、プロセスチーズ、ソーセージ、うずらの卵を試してみました。
結果は大成功!
ワインだけではなく、ウイスキーにも合う、とても良いおつまみ作りとなりました。
「俺の環境音」でベランダがキャンプ場に!?
パチパチと弾ける焚き火の音や、草むらから聞こえてくる虫の音はヒーリング効果があるといわれ、アウトドアでキャンプをする楽しみの一つとなっています。
ならばベランピングでもそれを楽しみたい!
ということで用意したのが「俺の環境音」というサウンドスピーカー。
これを使えば、都心のマンションのベランダでも、キャンプ場気分に浸ることができます。
10種類の自然音などを収録していて、焚き火やコオロギの音を鳴らせば夜の、鳥のさえずりを鳴らせば朝の、波の音を鳴らせば海辺のキャンプ場をベランダに再現できるという仕組み。
おまけにぼんやりと優しいライトがつくようになっているので、夜のベランピングで焚き火の音や虫の声を流せば癒やされること、間違いありません。
電池式でケーブルレスで使える点も、ベランピングにぴったりです。
やっぱり焚き火を楽しみたい!「ミストでTAKIBI」
炎のゆらめきにはヒーリング効果があるといわれています。
焚き火を見ているとなんだか落ち着くのはそのためで、キャンパーの中でもただ焚き火を眺める「焚き火会」を開催する人達がいるくらいです。
ただ火気の扱いが制限されるベランピングでは焚き火をすることは難しい。
ところがこの水を燃料にする!?「ミストでTAKIBI」なら、それが可能になるのです。
仕組みとしては加湿器とLEDライトを組み合わせたもので、加湿器によって噴射されたミストをLEDライトで照らすことで、炎のゆらめきを再現しています。
正体はミストなので当然熱くはなく、夏でも涼しく楽しむことができるのもポイント。
アロマオイルを使用してアロマディフューザーとして使うことで、さらにリラックス効果を高めることも可能です。
寒さ対策は「こたんぽ」と「電熱ヒータージャケット」で万全
冬のベランピングにおいて、寒さ対策は重要な問題となります。
焚き火をして暖を取ることができる屋外のキャンプとは違い、火の使用が難しいベランピングでは暖房の手段が限られるからです。
しかし今回ご紹介する「こたんぽ」があれば、真冬のベランダも快適空間に早変わり。
ぬくぬくしながらベランピングを楽しむことができます。
寒さ対策の最終兵器!着るこたつ「こたんぽ」
冬のベランピングにおける寒さ対策の最終兵器といえるのがこの「こたんぽ」です。
ヒーターの入った毛布で身体をぐるぐる巻にできるようにしたもので、まさに「着るこたつ」といったスグレモノ。
長さが130cmもあり、男性でも胸まで覆うことができるので、ベランピングでもチェアに座りながらぬくぬくできます。
汚れてもヒーターを取り外して手洗いすることができるので、屋外の使用も安心。
冬のベランピングに必須のアイテムです。
まとめ
今回実際にベランピングをしてみてわかったポイントは、家電を使えることの快適さでした。
アウトドアで行う本格的なキャンプとは異なり、自宅のベランダなので電源を自由に使うことができます。
そのため格段に快適性が向上するのです。
今回のおすすめグッズを使ったベランピング。ぜひ一度お試しください。