すぐに答えられる人は少ないはずです。
それもそのはず、筆者も雪で立ち往生を経験するまでは、車の中にスコップや携帯トイレなんて備えていませんでした。
でも、冬に車でお出かけをするなら、雪リスクを避けては通れません。タイヤが滑って事故になるだけが、雪リスクではありません。
立ち往生も大きなリスクなんです。
そこで今回は、車のお出かけ中に雪で立ち往々したときの備えを紹介していきます。
雪の立ち往生はとにかくやばい!実例紹介
「大雪の影響で渋滞が起き、車が1000台立ち往生」このフレーズを聞くだけで”ヤバさ”が伝わってきます。
何の対策もせずに大雪の中、車内に缶詰め状態になると、
- 一酸化炭素中毒の危険性
- エコノミークラス症候群の危険性
- ガソリンがなくなり寒さに震える
- 食料がなくてお腹を空かせる
- トイレも無い
といった状況が待ち受けています。
山陰地方の実例を紹介すると、2010年末から2011年1月2日にかけて、1000台近くの車が立ち往生がする雪による事故が発生しています。立ち往生の長さは、最大約20キロにおおよび、渋滞の解消に42時間もかかったそうです。(出典:日本経済新聞)
42時間、実に2日間も車で生活をしたのです。ガソリンは尽きかけ、食料も心許ない、しかも年末年始というホリデーシーズンで実家に帰る方もいたでしょう。
ちなみに、筆者もこの渋滞に巻き込まれ、近隣の方に支援していただいて生還した1人です。
雪道を走る=立ち往生の備えは必須ですので、この記事をみて準備を進めてみてください。
雪で立ち往生に備えて車に積んでおきたい便利グッズ9選
雪の立ち往生に備えて、車に積んでおきたい便利グッズを表にまとめました。当時の筆者が欲しかったもの、助かったものを厳選ピックアップしています。
商品名 | 使い道 |
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スコップ | 車周辺・マフラー周りの雪かき、特にマフラー周りに雪が積もると 一酸化炭素中毒の危険性が高くなるのでスコップは必須です。。 |
手袋 | 雪かきや防寒対策に必須。 |
厚手のダウン | 雪かきをするときの作業着にも車内の防寒対策にも便利。 |
冬用寝袋 | 車内で寝ることになったら、エンジンかけっぱなしは一酸化炭素中毒が怖いこともあります。 -15℃以上に対応した寝袋がおすすめです。。 |
水 | エコノミークラス症候群対策と生きていくために水は必ず必要になります 紙コップがあると、衛生面でもGood。 |
非常食 | 少しでも食料があると心強い。 チョコレートや乾パン、栄養補助食品なども良いです。 |
携帯トイレ | 道端にトイレはありません。 携帯トイレは冬だけじゃなく、常に車内に積んでおきましょう。 |
寒さ対策グッズ | ガソリンがなくなったときなど、車内の寒さをエンジンを切った状態で耐えるのは限界があります。 ヒーターの入ったジャケットなどを用意しておくと暖かく過ごせます。 |
モバイルバッテリー | スマホの充電や着る暖房を動かすときに必要です。 スマホの充電が切れると、雪情報を得にくくなるので、持っておいた方が良いでしょう。 |
次に、雪で立ち往生したときにそなえて、車内に用意しておきた暖房家電を紹介していきます。
立ち往生の備えに便利!車の寒い車内で使えるサンコー暖房家電
雪で車が立ち往生したときに役立つのが、身につけるタイプの着る暖房家電です。モバイルバッテリーで給電して使用できる製品は、車のエンジンをかけてエアコンを動かさなくても体を温められます。
車内で暖まるのに便利なサンコーおすすめの着る暖房家電とあったら便利なグッズを紹介します。
車内でも雪かきでも使いやすい【ヒーターベスト】
商品名 | ヒーターベスト |
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金額 | ¥7,980 |
サイズ | フリーサイズ 着丈:64cm 肩幅:40cm 身幅:48~62cm 袖口:66~76cm |
稼働時間 | 10000mAhモバイルバッテリーを使用した場合 低:約8時間 中:約6.5時間 高:約5時間 ※環境温度15度でダウンジャケットのインナーに使用した場合の測定値となります。 ※アウターで使用時は、すべてのモードで3時間以下の稼働時間になる場合があります。 |
温度 | 低:約40~45度 中:約45~50度 高:約50~55度 ※使用環境、モバイルバッテリー性能のより異なります。 |
公式サイト | 公式サイトはこちら |
ヒーター内蔵のインナーベスト
ヒーターベストは、ベストに内蔵された電熱線に電気を流して発熱させ、体を暖める着る暖房家電です。
ポケット・肩周り・腰の合計5箇所にヒーターが内蔵されており、電源を入れれば上半身がぽかぽかになります。
特にポケットの中を暖めるヒーターが、雪かき後でキンキンに冷えた手を暖めてくれます。
サイズ調整が可能で好みの着心地を選べる
M~XXLまでサイズ調整できるため、車内でゆったりしたいときは大きめに、外で雪かきするときはタイトめにといった調整が可能です。
また、アウトドア用品にも採用される撥水加工をほどこしたリップストップ生地を採用しており、丈夫で雪かきでも安心して使えます。
重ね着で体温調整もできる
さらに、ヒーターベストは薄手のインナーダウンになるため、アウターの中に着込めます。重ね着でさらに体を温め、暑くなってアウターを脱いでもヒーターベストの熱は逃げないので、涼しくなりすぎることもありません。
雪かき中でも手がぽかぽか【でんき手ぽっか】
商品名 | でんき手ぽっか |
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金額 | ¥9,980 |
サイズ | 手長22×手囲い23(cm) 手首まわり:20~24(cm) 付属バッテリー:幅64×奥行98×高さ15(mm) |
重量 | 本体:約190g(左右合わせて) 付属バッテリー:約130g(1つ分) |
稼働時間 | 低:約4.5時間 中:約3.5時間 高:約3時間 ※5000mAhモバイルバッテリーを使用、環境温度15度の場合。 ※モバイルバッテリーの性能、環境温度により異なる。 |
公式サイト | 公式サイトはこちら |
ヒーター内蔵の手袋
ヒーター内蔵で、雪かきをしても手が冷たくない手袋がでんき手ぽっかです。寒い車内で、凍える手を温めてくれるのは嬉しいポイントですよね。
指先までしっかりと入ったヒーターで、しっかりと指先を温めてくれます。モバイルバッテリー収納ポケットが手首部分に用意されており、コードがプラプラしないので、作業中のストレスを大きく軽減されています。
ドローコードで冷気と雪の侵入を防ぐ
でんき手ぽっかの裾部分にはドローコードが内蔵されていて、冷気や雪の侵入を防ぐ安心設計。長めの手袋になるので、アウターの上に被せて使えば、アウターの袖が濡れるストレスがありません。
タッチパネル反応素材と滑り止めで抜群の使いやすさ
親指と人差し指には、タッチパネル反応素材が縫い付けられており、車内でのスマホ操作時にいちいち手袋を外さないくも使えます。
でんき手ぽっかの手のひらには滑り止めもあり、手の力を十二分にスコップに伝えてくれるでしょう。
毛布よりも暖かい【ほかてん】
商品名 | ほかてん |
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金額 | ¥8,980(税込) |
サイズ | フリーサイズ 着丈:84.5cm 肩幅:67cm 身幅:67cm 袖丈:43cm |
給電方式 | 10000mAhモバイルバッテリーを使用した場合 低:約4.5時間 中:約4時間 高:約3.5時間 ※使用環境、モバイルバッテリーの性能により異なります。 |
温度 | 低:約40度 中:約45度 高:約50度 ※使用環境、モバイルバッテリーの性能により異なります。 |
公式サイト | 公式サイトはこちら |
ヒーター内蔵の半纏だから毛布よりもポカポカ
車内に毛布を積んでおくと便利ですが、毛布よりも暖かいほかてんもおすすめです。
ほかてんは、ただでさえ暖かい半纏にヒーターを内蔵した最新なのにレトロな着る暖房家電。モフモフの裏起毛と電熱線がしっかりと体を温めてくれます。
アウターの上からガバッと羽織れる
ほかてんは大きめの作りとなっているので、人によってはアウターの上からでも羽織れます。
毛布のように体の動きを制限されにくいため、車内の寒さ対策におすすめです。
自分専用おとしずか冷温庫
商品名 | 自分専用おとしずか冷温庫 |
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金額 | 6L:¥7,980(税込) 10L:6,762(税込)←アウトレット31%OFF 20L:14,800(税込) |
保冷・保温 温度 | 保冷目安温度:約7~13℃(周囲温度25℃) 保温目安温度:約60~65℃(周囲温度25℃) |
サイズ | 6L: 幅173×高さ289×奥行250(mm) 10L:幅230×高さ350×奥行300(mm) 20L:幅275×高さ418×奥行347(mm) |
運転音 | 約41dB |
公式サイト | 6L 10L 20L |
飲み物を温められる
自分専用おとしずか冷温庫は、冷蔵庫と違って、飲み物を温められます。購入したホットコーヒーを保温められるため、寒さに凍える内蔵を温める一杯を楽しめます。
シガーソケット接続で使用可能
自分専用おとしずか冷温庫は、シガーソケット接続で使用できるため、車用におすすめ。
エンジンをかければ、冷蔵or保温で食材を美味しい状態で楽しめます。
音ストレスの少ない静音設計
稼働音が41db程度(6Lタイプ)と、静音設計なのもおすすめポイントです。41dbというと図書館よりも静かで、寝るときの邪魔にもなりません。
うつぶせ寝クッションZ
商品名 | うつぶせ寝クッションZ |
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金額 | ¥7,480 |
サイズ | 縦550x横350x厚さ130mm |
重量 | 約1,780g |
耐荷重 | 体重100kg 程度の方まで(上半身部分耐荷重 約40kg) |
公式サイト | 公式サイトはこちら |
うつぶせ寝クッションZでスキマをカバー!車中泊のクオリティ爆上げ
うつぶせ寝クッションZは、うつぶせでくつろぐときに便利なクッションです。一見して、冬の立ち往生では役に立たないと思われますが、意外な使い道があります。
車中泊経験者なら誰しもが、一度は悩んだことのある、後部座席を倒したときにできる運転席とのスキマ。
このスキマをうつぶせ寝クッションZで埋めると、寝るスペースを広げて快適な睡眠に近づきます。
しかも、うつぶせ寝クッションZのヘッドレストは稼働するため、高さ調整ができるんです。
そのまま枕としても使えますね。
車中泊のちょっとしたストレスを、うつぶせ寝クッションZで解消してみませか?
雪で立ち往生したとき命を守る行動と注意点
雪で立ち往生したときに覚えておきたい、命を守る行動と注意点を紹介します。
- マフラーを雪で埋めない
- 寒さ対策をする
- 雪情報をチェックする
- エコノミークラス症候群に要注意
- 車周辺の雪かきをする
一つずつ紹介していきます。
マフラーを雪で埋めないこと!一酸化炭素中毒は本当に怖い
マフラーが雪に埋もれてしますと、一酸化炭素を含んだ排気ガスが車内に入り込む可能性が高くなります。一酸化炭素は「サイレントキラー」とも呼ばれており、初期症状がほとんどありません。
放っておくと、無味・無臭で刺激もないため、車内で寝ていて、気づいたときにはもう手遅れなんてことになってしまいます。
JAFのテストでは、雪に埋もれたガソリン車にエンジンをかけると、一酸化炭素濃度が1分24秒で警戒ちの50ppmに到達しています。(出典:JAF 大雪による車の立ち往生~車内環境の変化~)
マフラー周りを除雪するときのコツとしては、できるだけ広めに除雪すること。広めに除雪すれば、降り続ける雪で雪かきの場所が無くなる危険性を防止できます。
また、こまめに換気も一酸化炭素中毒を防ぐ上で、大切です。
雪で立ち往生をしたときには、マフラー周りの雪をこまめに除雪して、一酸化炭素中毒を防ぎましょう。
寒さ対策を忘れない
雪で車が立ち往生したときに備えて、寒さ対策は必ず用意しておきましょう。
例えば、
- 寒冷地用の寝袋
- 厚手のダウン
- モバイルバッテリーで動かせる暖房家電
- 毛布
などになります。
冬の車内は、エンジンをかけていないと、想像以上に冷え込みます。
しかし、雪の立ち往生はいつ解消するかわからない上に、一酸化炭素中毒の危険性もあるため、エンジンのかけっぱなしは避けたいところ。
暖房家電や寒冷地用の寝袋があれば、エンジンをかけずに体を温められるため、一酸化炭素中毒のリスクを下げて、安全な睡眠が取りやすくなります。
11月の終わりには、車に防寒用品を積み込んでおきましょう。
ラジオやSNSで道路&天候状況をチェック
雪の立ち往生では、ラジオやSNSで道路&天候状況をチェックすることも大切です。
今後の天候や自分が置かれている状況を分析すれば、安全な行動も取りやすくなります。
具体的に調べる情報としては、以下を参考にしてください。
- 自衛隊は派遣されるのか?
- 雪はいつまで続くのか?
- 何キロ先まで渋滞しているのか?
- 行政は動いているのか?
- 食料やガソリンの支援はいつ来るのか?
特に食料やガソリンの支援状況は、車内でそのように生活するかに関わるので、知っておきたいですね。
SNSを活用した情報収集で気をつけたいのが、フェイクニュース。災害や話題のニュースがあると、それにまつわるウソか本当かわからない情報が出回るものです。
そのため、SNSをチェックする前に、国土交通省や天気予報サイトなど信頼できる情報を確保しにいきましょう。
信頼できる情報を確保し、SNSの情報と照らし合わせて、自分の置かれている状況を分析すると良いです。
雪で立ち往生をしたと気には、SNSやラジオで情報を収集しましょう。
エコノミークラス症候群に要注意
車の中で長時間過ごす雪の立ち往生は、エコノミークラス症候群にも要注意です。
エコノミークラス症候群は、長時間座ったままで足を動かさない状態が続くいた場合に血栓(血が固まったもの)ができて血管に流れて、息苦しさや失神などを引き起こします。
厚生労働省からは、エコノミークラス症候群にならないために、以下のような予防策が案内されていました。
(1) ときどき、軽い体操やストレッチ運動を行う
(2) 十分にこまめに水分を取る
(3) アルコールを控える。できれば禁煙する
(4) ゆったりとした服装をし、ベルトをきつく締めない
(5) かかとの上げ下ろし運動をしたりふくらはぎを軽くもんだりする
(6) 眠るときは足をあげる(引用:厚生労働省 エコノミークラス症候群の予防のために)
こまめに水分をとり、軽いストレッチを行うと良いですね。
雪での立ち往生では、エコノミークラス症候群にも気をつけましょう。
車周りの雪かきで安全を確保
雪で立ち往生した際には、車周りの雪かきをサボらないようにしましょう。
雪かきをしていないと、前述している一酸化炭素中毒のリスクに加え、大雪で車から出られなくなるリスクも高まります。車が雪に埋もれてしまうと、換気も難しくなり、エンジンをかけられない状況に陥ってしまうことも,,,
また、ドアが開かずに車内から出られないから、何かあったときに逃げることもできません。
例えば、立ち往生しているときに、地震がきても逃げられないんです。
車周りの雪かきで安全を確保し、雪での立ち往生を生き抜きましょう。
冬の遠出は大雪の立ち往生対策を忘れずに!
冬の遠出は、突然の雪で立ち往生する可能性があります。
最低限、スコップと防寒対策、モバイルバッテリーは積んでお出かけしましょう。