アウトドアテーブルって、キャンプなどに持っていくイメージがありませんか?
実は、アウトドアテーブルってインテリアやサイドテーブルとしてでも使えちゃう優秀なテーブルなんです。
「DIYで作ってみたいけど、工具がない」
今回は、できるだけ簡単にアウトドアテーブルのDIY方法を解説していきます。
思っている以上に簡単にできるので、ぜひチャレンジしてみてください!
アウトドアテーブルの作り方!使う電動工具はマルチツール1つだけ!
今回は、設計図無しでDIYをしたので、完成したアウトドアテーブルを先にお見せいたします。
ドリンクホルダー付き
折り畳みの足
上記のようなアウトドアテーブルを、サンコーから発売されている「マルチツール」を使ってDIYしていきます。
使った電動工具はマルチツールのみ!
マルチツール1台あれば、アウトドアテーブルくらいちゃちゃっとDIYで作れちゃいますよ!
アウトドアテーブルのDIYに必要な材料
設計図はありませんが、あらかじめ決めていたアウトドアテーブルの大きさに合わせて、材料を書き出していきます。
横幅580mm×奥行き400mm×高さ195mm
- 天板①:1×2材 400mm×12枚
- 天板②:1×6材 400mm×1枚
- 幕板①:1×2材 580mm×2枚
- 幕板②1×2材 355mm×2枚
- M8ボルト×4個 M8ナット×4個 M8ワッシャ×8個
- 脚をロックするためのL字金具 4個
- ドリンクホルダー底用 等辺段付き金具(2.3mm×35mm×45mm×8φ)×2個
- エアコン配管穴キャップ(ボトルホルダーキャップ代用品) ステンレス製穴径75mm
- ビス(ステンレス推奨)
- ラッカースプレーつや消し白
- ブライワックス ラスティックパイン
基本的にホームセンターで用意できるものを使っています。
ブライワックスのみ、ホームセンターには無いかもしれません。
では、必要な材料も確認したところでさっそく作っていきます。
マルチツールのジグソーアタッチメントで木材をカットする
木材カット時に使うのは、マルチツールのジグソーアタッチメント。
SPF1×2材をスパッと切ってくれます。
DIYの木工で大きく差がつくのが、カット部分の処理や正確性。
木材を真っ直ぐ切るには、画像のようなガイド用工具やL字の差し金(スコヤ)などをジグソーや丸鋸に当てると良いですよ。
1×6材にドリンクホルダー用の穴を開ける
今回のDIY最大の山場となる1×6材にドリンクホルダー用の穴あけ作業に取り掛かります。
木材の端ギリギリに穴をかけると、幕板が邪魔してペットボトルや缶などが入らなくなるのでご注意ください。
1×2材の幅役20mmほど1×6材の端から離して、75mmのエアコン配管キャップが入る穴を開けていきます。
確かに、ジグソーなどの切断専用工具は木材の端から切断していくものですので、画像のように木材の微妙な位置からは刃を入れられません。
今回使った手法は、マルチツールのドリルアタッチメントで穴を開け、穴にジグソーの刃を差し込んで、丸く切っていく方法です。
サンコーのマルチツールなら、アタッチメントを変えるだけで大きな穴を開ける作業ができるので経済的で作業性もGood!
サクッと穴あけが完了しました。
ちなみに、エアコン配管穴キャップを穴に取り付けるので、少々くり抜いた穴が不恰好でも問題ありません。
これで、木材が全てカットできました。
全てサンコーマルチツールでカット!
ささくれだらけの木材をサンダーで整える
カットが終わったら、サンコーマルチツールのサンダーアタッチメントに付け替えてささくれやバリをキレイに整えていきます。
特に小さなお子様が使用する機会のある方は、ケガの元となるので必ずバリとりを行いましょう。
マジックテープでの取り付けなので、私が持っているサンダーよりも準備が簡単です。
左がバリとり前、右がバリとり後の画像になります。
細かい木くずの粉が出るので、マスクを必ず着用しましょう。
木くずが苦手な方には、花粉ブロッカー3がおすすめです。
サンコーの花粉ブロッカーはこういったDIYシーンでも、木くずガードとして役に立ちます。
塗装して乾燥させる
DIYで意外と楽しいのが塗装の工程!
好みの塗料、ワックス、オイルなどを使って塗装していきましょう。
今回は、ブライワックス ラスティックパインで塗装していきます。
ビスを打って組み上げていく
いよいよ、ビスを打って幕板、天板を組み上げていきます。
勢いよくビスを打つ前に試しに仮置きをして、最終確認をしておきましょう。
仮組みで最終確認&完成までの作業イメージができたら、幕板から組んでいきます。
幕板などにビスを打っていくときには、コーナークランプが便利です。
90度でしっかりと固定して、位置ぎめをしたら下穴→ビス打ちの順番で組み上げていきます。
「下穴めんどくさい」とあなどることなかれ!
下穴を開けずにビスを打つと、木材が割れる確率が高くなるんです。
幕板が完成したら、天板の取り付けです。
約2mmの隙間を開けて組んでいくために、厚さ約2mmの金具を使って均一の隙間を作っていきます。
「美は細部に宿る」とも言いますが、こういった細かい部分にもこだわって作ると完成度も上がりDIYがより好きになりますよ。
ちなみに、天板側にビスの頭を出したくない方は幕板側からビスを打っていきましょう。
その際、幕板の厚み半分程度まで穴を開けて、穴からビスを打って天板を固定するのがおすすめです。
仕上がりがキレイになりますよ。
天板にビスを打ったら、ドリンクホルダー下に支え金具を取り付けます。
こちらの金具も、ラッカースプレー(つや消し白)で塗装する一手間を加えています。
この金具ですが、完成してから「あ、ミスった」となったものの1つになります。
ペットボトルや缶などの底面を一部しか支えないので、ちょっと斜めになってしまうんです。
使う分には問題ありませんが、もう少し大きめの金具を使うなど工夫した方が良いでしょう。
脚をボルトで固定する
アウトドアテーブル作りでもっともシビアで、めんどくさい脚の固定をしていきます。
今回のDIYでは、いわゆる「現場合わせ」を行いました。
脚を置いてみて、動かして確認しながら穴あけの位置を決めていきます。
今回のアウトドアテーブルは脚を可動式にしたので、脚を動かしたときに天板に脚が当たらないかもしっかり確認してください。
穴を開ける位置が決まったら8mmの穴を開けていきます。
穴を開けたらボルトとナットで固定して稼働テスト。
稼働テストがOKなら、脚のストッパー用L字金具を取り付けます。
幕板をストッパー代わりに使う方法もありますが、ドリンクホルダーの邪魔になるためため今回はこちらのやり方を採用しています。
エアコン配管穴キャップをドリンクホルダーの穴に取り付けて完成
あんなにガタガタだった穴が、キレイに隠されています。
これで、ドリンクホルダー付アウトドアテーブルが完成!
作ってみて、意外とびっくりしたのがものによってはコーヒーカップが使えること!
底が小さくなっているコーヒーカップなら使えるかもしれません。
アウトドアテーブル程度なら設計図なしでも、マルチツールで簡単に作れてしまうのであなたに使いたすいアウトドアテーブルを作ってみましょう。
さっそく使ってみる
アウトドアテーブルを使ってみます。
まずは、食事!
それっぽく、配置するだけで雰囲気が出ますね。
ちなみにテーブルに乗っている黒いかたまりは、おひとりさまフライヤー「カラリ」です。
子どもの勉強机代わりにもなりました。
アウトドアテーブルDIYの注意点!
「アウトドアテーブルをDIYするときって気をつけることあるの?」
「DIYを失敗したらイヤだな」
こんな悩みを持っていて、楽しいDIYの一歩を踏み切れない方もいらっしゃるかもしれませんね。
そんな方のために、アウトドアテーブルDIYのための注意点を6点紹介するので、参考にしてください。
- 設計図を書く
- ちょっとしたミスくらいは楽しむのがDIY
- 持ち運ぶなら軽量化も考える
- 外で使うならステンレスがおすすめ
- 買った方が安い場合もある
- 電動工具は必須
1つずつ解説していきます。
設計図を書いて頭の中に完成形をイメージする
私は、今回のDIYで身をもって設計図の大切さを味わいました。
設計図がないと、要らない木材を用意してしまったり、途中で手が止まってしまったり、脚の長さが実は違っていたり、何かとうまくいきません。
設計図を書くことで、迷わずに作業できる上、意外なアイデアも浮かんできます。
「DIYでミスをしたくない!」という方は、必ず設計図を書きましょう。
私みたいに痛い目を見ます。
あせらずゆっくりミスも楽しむ余裕を持つ
DIYでは、あせらないことも大切です。
塗装の時間や、ビスうちの目印をつける時間など「めんどくさく感じる時間」があるのは、丁寧に作っている証拠。
例えミスをしたとしても、ミスを活かす工夫やミスの修正なども含めて楽しむ余裕を持ってDIYをしましょう。
自分の納得のいくものを作るためにも、あせらずゆっくりと完成度の高いアウトドアテーブルなどを作り上げましょう。
持ち運ぶなら軽くして持ち手をつけるなどの工夫も必要
アウトドアテーブルをキャンプ場に持っていこうとしている方もいらっしゃいますよね。
そんな方は、軽いアウトドアテーブルを作る工夫も必要です。
重たいテーブルを、キャンプなどに持っていこうとする方は少ないと思います。
SPF材を使って軽量化したり、小さめのテアウトドアーブルにするなど重量も考えた設計をしましょう。
外でガンガン使うならビスもステンレスを選ぶ
外でガンガン使うアウトドアテーブルを普通のユニクロビスを打ってしまうと、雨にやられて錆びてしまいます。
「せっかく作ったアウトドアテールがサビで台無し!」なんてイヤですよね。
ちなみに今回のアウトドアテーブルは、ユニクロビスを使っています。
単純に雨に濡れる環境で使う可能性が低いためです。
キャンプやバーベキューなど雨に濡れてビスが錆びるのがイヤな方は。ステンレスビスを使いましょう。
買った方が安く済む場合もある
アウトドアテーブルのDIYでは、既製品を購入した方が安く済む場合もあります。
DIYが好きで楽しんで作っている方なら良いですが、コストを抑えようとDIYで作っている方なら、少し探せば安くて良いアウトドアテーブルが見つかります。
ただし、今回のドリンクホルダー付きアウトドアテーブルなどこだわったものをお探しの方は、DIYをしてオーダーメイドアウトドアテーブルを作った方が個人的には良いと思います。
電動工具の準備をしよう
アウトドアテーブルなどをDIYするときには、電動工具を用意しましょう。
しかし電動工具は集め出すと、丸ノコ、電動ドリル、電動サンダーなど集め出すとキリがありません。
今回使った、充電式DIYマルチツールはDIYに必要な工具を1台に集約した優秀な電動工具です。
「1から工具を集めるのはお金が、、、」という方はぜひ充電式DIYマルチツールを検討してみてくださいね。
DIYだからできる自分専用のアウトドアテーブルを作ろう!
DIYは、自分にしか作れない世界に1つだけの作品を作れます。
仮に納得いかないものができても、「次は良いものを作る!」というモチベーションのもとDIYの沼にハマっていくこと間違いなしです。