箸や歯ブラシを洗浄後に放置しておくと、水切り台に溜まった水から雑菌が繁殖するという話題を耳にしたことはありませんか?
自然乾燥だけでは水垢もできやすく、毎日口に運ぶものとしてはやや衛生面に心配が残ります。そのため洗浄後はできるだけ乾燥機にかける必要があり、菌の繁殖を防がなくてはなりません。
そこでこの記事では、箸やスプーンなどを個別に乾燥できる「カトラリードライスタンド」をご紹介していきます。具体的な使用感もまとめているので、衛生管理の基本として参考にしてみてください。
カトラリードライスタンドってどんな商品?
「カトラリー」とは食卓用のフォークやスプーンのことで、これらのアイテムを乾燥させる装置が「カトラリードライスタンド」です。
日常的に食洗器や食器乾燥機を使用している方も多いですが、ライフスタイルや置き場の問題で取り入れられないこともあると思います。そのような方のために、口に運ぶ箸やスプーンだけでも乾燥処理できることを目的にした商品です。
カトラリー同士は密着しているとなかなか水滴が取れないので、一度にまとめて乾燥させようとすると時間がかかります。
その結果水垢に悩まされることもあるため、できるだけ専用の機器を使用して乾燥させることをおすすめします。
食器乾燥はするべき!洗うだけでは危険な3つの理由
食器は洗剤でしっかり洗えば清潔だという感覚が一般的ですが、洗った後の管理方法によっては雑菌などが繫殖する可能性があります。
そこで以下では、洗浄後に食器を乾燥させないと引き起こるリスクを3つご紹介していきます。
水切り台を掃除しないと食器の洗浄効果が半減する
食器をきれいに洗ったとしても、水切り台そのものが清潔でなければ衛生的とは言えません。特に流し台は水はねも多いので、わずかな隙間に汚れが溜まりがちです。
そのため水切り台そのものをこまめに清掃・除菌するか、食器そのものをすぐに乾燥にかける必要があります。
溜まった水から雑菌が繁殖する
歯ブラシを例にした論文では、洗浄のみで除菌することは難しく、水が溜まっている箇所から通性嫌気性菌が増殖することが証明されています。
「通性嫌気性菌」とは酸素がある・なしに関わらず生存できる細菌のことで、湿った空気が漂う箇所では特に繁殖力が上がります。よって除菌が不十分で湿っている箇所は、洗面所・箸立て・水切り台問わず雑菌に汚染される可能性があるのです。
布巾での乾燥はリスクが高い
食器を洗ったあとにある程度水を切ったら、布巾で水滴を拭き取る方もいると思います。しかし布巾そのものを除菌しておかなければ、拭き取りはむしろ逆効果になることはご存知でしょう。
ゴミが詰まった掃除機では綺麗に掃除機掛けができないように、雑菌が溜まった布巾では拭き取り時のリスクが高く、あまり衛生的とは言えません。状況によっては自然乾燥よりもNGであることも考えられます。
口に運ぶ箸や歯ブラシは、水気がある状態で放置していると雑菌の繁殖が起こりやすい状態です。
- 水切り台そのものを清潔に保つ
- 洗浄後はすぐに乾かし繁殖力を抑える
衛生管理をするにあたっては、この2つの対策が必要といえるでしょう。
サンコーのカトラリードライスタンドはここが便利!
箸やスプーンなどを清潔に保つには洗浄後の乾燥が重要であるとお話しましたが、この問題を効率的に解決できるのが「カトラリードライスタンド」です。衛生管理が気になる方は取り入れてみてはいかがでしょうか。
ここではサンコーが提供しているカトラリードライスタンドの、おすすめ理由を3つご紹介していきます。
おすすめ理由①:素材関係なく乾燥機にかけられる
普段食洗器を利用している方はわかりやすいと思いますが、箸関連でも素材や塗装によっては食洗器・乾燥機にかけられないものが多くあります。特に温風での乾燥が禁止されているものが多いので、事前に手洗いと分けなければいけません。
しかしサンコーのカトラリードライスタンドでは、熱を利用せずに送風で乾燥させます。使用できる素材を選ばない点が強みです。
おすすめ理由②:充電式だから台所のコンセントは不要
使用する際は充電式なので、家電製品で溢れる台所のコンセントを圧迫する心配はありません。事前に3時間の充電で満タンになり、ボタンひとつでいつでも・どこでも使用可能です。
商品の大きさも大容量かつスタイリッシュなので、特別にスペースを確保することもありません。見た目もおしゃれなためフィットする方が多いでしょう。
おすすめ理由③:雑菌が心配な歯ブラシにも使用できる
素材を問わないという点と重複する内容ではありますが、除菌ができない歯ブラシの乾燥にもうってつけです。特にブラシ部分は乾燥しにくい構造なので、自然乾燥では長時間かかってしまいます。
また歯ブラシは水洗いしかできないことから、箸よりも雑菌に対しての処理が必要になります。食器乾燥機に投入するのも難しいので、洗面所専用の乾燥機として使用すると非常に効果的です。
実際にカトラリードライスタンドを使ってみた!
食器は洗浄後の乾燥が重要だという点を踏まえたうえで、実際に商品を使用して性能を実感してみました。ここでは「カトラリードライスタンド」のパーツや具体的な使用方法をまとめています。
商品の使い方をチェック
今回使用したのはサンコーの“水切り乾燥でいつでも清潔「カトラリードライスタンド」”です。こちらの商品は公式通販サイトから購入できます。
最初に内容物の確認をしてみます。説明書に加え以下の3つが用意されていました。
- 箸立て(画像のシルバーの部分)
- 本体(画像の下部の白い部分)
- 充電コード
パーツ数は最小限で、非常にシンプルな構造でした。高さは本体を含めると約20㎝、直径は約10㎝で、高級感のあるデザインです。
この商品は充電をして使用します。本体の裏側にUSBポートがあるので、事前に充電をしておきましょう。約3時間繋げておけば満充電になります。
その際、画像のようにUSBポートを差し込み過ぎないようにしてください。コネクター部分と若干の隙間が生まれますが、この状態が適切です。
無事に充電ができると、側面のメインボタンが赤く光ります。満充電になると消灯するので目安になります。
乾燥機能は充電をしながらでも利用できますが、その際はコネクター部分が水に濡れないように気を付けてください。
箸立ての底面は金属のメッシュ素材になっています。本体部分にファンがついていて、ここから送風するという仕組みです。
ステンレス製のためしっかりとした重さがあるので、転倒する恐れはありません。強度・錆びに関しての不信感はありませんでした。
乾燥機能を実践
充電が完了したので、実際にカトラリードライスタンドを使用してみました。乾燥モードには以下の2種類がありますが、今回は標準モードを選択してみます。
- 標準モード:乾燥時間は30分で、メインボタンが青く点滅する
- しっかりモード:乾燥時間は45分で、メインボタンが青く点灯する
いずれの場合でも時間が経過すれば自動で停止します。モーター音は非常に静かで、日常生活の中では気にならないほどでした。
ただし注意点としては、箸やフォークは先端を上に向けるということです。スタンドの底は網状になっていますが、先端が細いものを底にするとファンに引っかかってしまう恐れがあります。いつも通り洗ったら、軽く水を切ってスタートしてみます。
30分経過後に取り出してみます。触ってみても水気はなく、水分が溜まりそうなスプーンの溝なども乾いていました。乾きにくい菜箸のような竹箸・木箸でも、問題なく乾燥しています。
画像のような量ではすべて乾燥しきっていましたが、本数が増えたり水気を全く切らない状態で始めたりした場合には「しっかりモード」で行った方がよさそうです。
また、通常使用後は上記の参考のように本体の排水口から水を流しますが、今回は1滴も流れることはありませんでした。
季節によって蒸発しやすい・しにくいという区別があるかもしれませんが、かなりの本数を乾燥にかけなければ水が溜まることはなさそうです。
使用後の掃除方法ですが、箸立ては通常の食器同様に洗浄することができます。しかし乾燥機本体は水濡れ厳禁なので、丸ごと洗うことはできません。
普段はキッチンペーパーなどで拭き取り、しっかり本体を洗うには以下の手順で行いましょう。
【本体の洗い方】
- 濡れた箇所を軽く拭き取る
- 薄めた台所用洗剤に浸した布で汚れを取る
- 乾いた布で再度拭き取る
使用後の率直な感想
普段は食洗器や食器乾燥機を使用していないため、衛生的に管理するには役立つ商品だと率直に感じました。
食器用の水切りに付属している箸立てを毎日洗う方は少ないと思うので、乾燥機をお持ちでない方は取り入れて損はないでしょう。
ただし充電をする手間や、使用後に毎回メンテナンスを行うことを考慮すると面倒に感じることもあると思います。
- 1人暮らしの方は一度に多くの箸を洗う機会は少ない
- 食洗機・食器乾燥機を使用している方には出番が限られる
- 本体そのものを清潔に維持できないと効果が薄れる
このような点で評価は分かれそうですが、日頃布巾などで拭いていた方は手間を省いてくれる商品です。口に運ぶものは清潔に保ちたいと考えている方はぜひ検討してみてください。
【結論】徹底的に衛生管理をしたい方にはおすすめ!
今回は毎日使う箸を衛生的に管理できる「カトラリードライスタンド」をご紹介していきました。
箸やスプーンなどは洗剤でしっかり洗うだけで満足しがちですが、メンテナンスが滞りやすい台所で濡れたまま放置すると雑菌が繁殖するリスクがあります。
そのため目には見えないカビや菌を徹底的に排除するには、非常に有効なアイテムだと実感しました。感染対策には敏感な現代だからこそ必要だと言えるでしょう。
「濡れた食器を布巾で拭くのは面倒」「安全のために何か手を打ちたい」と考えている方は、この記事を参考に取り入れてみてはいかがでしょうか。