コロナ禍で外出規制があったことで、部屋に観葉植物を飾ろうと計画した方は多いのではないでしょうか?
実際に統計上でも初めて観葉植物を購入したという方が多く、一時はグリーンインテリアが話題となりました。しかし規制が緩和され始めたことにより、旅行や遠征で自宅を外す機会が増えているのも事実です。
そこでこの記事では、観葉植物へ水やりが滞ってしまう方におすすめの自動で水やりをしてくれる便利な観葉植物ギアであるサンコーの「オートジョーロ」をご紹介していきます。実例を参考に、気になった方は導入してみてください。
オートジョーロってどんな商品?
「オートジョーロ」を簡単にいうと、自動の水やり装置です。植物は定期的な管理やメンテナンスが必要になりますが、そのうち最も手間のかかる“水やり”を自動で行うことができます。
装置を作動させる間隔や与える水分の量を設定することで、ご自宅の環境に合った水やり頻度を安定的に保てます。
そのため以下のような方に人気の商品です。
【オートジョーロがおすすめの方】
- 管理している植物が多く、毎日の水やりが大変
- 旅行や遠征で家を外すため水やりができない
- 栽培が初めてなので一定間隔で水やりをしてくれるものに頼りたい
状況によって使い分けると、面倒な手間や栽培に関する心配事を解消することができます。
観葉植物の水やりは大切!枯らさない水の与え方を紹介
観葉植物をあまり育てたことがない方は、水やりの正しい方法の習得が難しいと感じているのではないでしょうか?
本来観葉植物は種類や時期によって水やりの方法が変わりますが、ここでは全般的に当てはまる3つの注目ポイントをご紹介します。
水やりで根腐れを起こすとすぐに弱る
水やりをする際に、最も気を付けなければならないのが「根腐れ」です。これは土の中が常に湿っており、呼吸をするために必要な酸素が取り込まれない状態を指します。
よって水を与えすぎている状態を続けてしまうと、根が蒸れて腐ってきたり、葉が落ちて元気がなくなったりしてしまうのです。
いつも水受け皿に流れ出た水を溜めている方は注意してください。
基本的に表面が乾いてから水やりをする
水やりのベストなタイミングを見極めるなら、鉢の表土が乾いているかを参考にしましょう。
植木鉢は基本的に空気に触れている部分から乾燥していくので、表面の土が湿っている状態だと水分は足りている証拠です。そのため育て方の指示書にも「水やりは表土が乾いてから与えましょう」という文言が記載されていることがほとんどです。
湿地帯に生えている植物などでない限りは、この指標を参考にすることをおすすめします。
温かい水は使用しない
夏場の外の水道は水が熱湯になっていることがよくありますが、温かい水をそのまま植物に与えてはいけません。
温かい水は蒸気で土中や根が蒸れやすくなるだけでなく、植物内に取り込まれた際に細胞を破壊する可能性が高くなります。
これは葉物野菜を茹でたことを想像するとわかりやすいですが、繊維が柔らかくなるのは細胞が熱で壊れているからです。よって観葉植物の場合でも常温より冷たい水を与えるようにしてください。
【観葉植物の水やりはどうするべき?】
- 根腐れを起こさないように、多量の水を与えすぎない
- 鉢の表面が乾いていることを確認してから水やりを与えるのがベストタイミング
- 植物に温かい水を与えると細胞を破壊しかねないので禁止する
あくまで一般的な種類に限ります。適切な水やり頻度は各植物の扱い方を参考にしてください。
サンコーのオートジョーロはここが便利!
観葉植物を元気に育てるには水やりの3つのルールが大切とお話しましたが、なかなか毎日意識するのは難しくなります。そこで大切になるのが、水やりの“規則性”です。
今回取り上げた「オートジョーロ」は、特に栽培初心者に向いている商品です。おすすめの理由を3つご紹介します。
おすすめ理由①:数日間隔で水やりを指定できる
サンコーのオートジョーロは、水やりの間隔を最短で12時間おき、最長で15日おきに設定できます。一般的なオートタイマー機能は長くても1~2日間隔のものですが、この商品の場合はほぼ無制限ともいえます。
よって排水量が多くなりすぎることはなく、根腐れを未然に防ぐことが可能です。水やりの頻度が多い夏は毎日、吸収量が少ない冬場は隔日などと設定できるので非常に扱いやすくなっています。
おすすめ理由②:事前に排水量を調節できる
日数間隔に合わせて一度の動作での排水量を指定できるため、水が溢れてしまうようなことはありません。
もし大小さまざまな鉢を同時にセットする場合は、大きい鉢にドリッパーを複数セッティングすれば対処できます。
扱う植物や環境によって自由自在に変更できるので、一台あれば幅広く対応することが可能です。
おすすめ理由③:大きな水タンクに対応できる
オートジョーロは水道に繋ぐものではなく、ペットボトルやバケツから給水する仕組みです。そのため多くの観葉植物を保有していても、水が不足して停止することを避けられます。
また大容量だと水の質も劣化しにくく、夏場に水温が上がりすぎることもありません。バケツ用のアタッチメントを取り付けて、状況に応じた使い分けをしてみてください。
実際にオートジョーロを使ってみた!
植物を上手に育てていくうえでは定期的な水やりは欠かせません。そこで実際に商品を使用して、性能と効果を試してみました。ここでは「オートジョーロ」のパーツや具体的な使用方法をご紹介していきます。
商品の使い方をチェック
今回使用したのはサンコーの「オートジョーロ」です。こちらの商品は公式通販サイトから購入できます。まずはパッケージの中身から確認していきます。説明書に加え、画像のパーツが用意されていました。
- 本体
- チューブ(約10m)
- バケツ用アタッチメント
- 給水用フィルター
- 分岐ジョイント(T字:10個、十字:3個、一字:3個)
- キャップ(3個)
- ドリッパー(10個)
細かいパーツが付属していますが、家庭の植木鉢の状況に応じて接続を変えるだけなので難しいものではありません。
各種ジョイントはこのようになっています。複数の植木鉢に水を与える場合には、基本的にT字分岐のジョイントを繋げていけば問題はありません。
分岐先が余ったときのためにキャップが3つ付属していますが、構造上あえて分岐を残しておく必要はないので使用頻度は少ないかもしれません。
一字分岐は将来的に他の分岐に代える予定がある箇所に差し込みます。ただしチューブは自由にカットできるので、余計なジョイントを増やさない方がスッキリ配線できます。
本体は単4電池4本で動作します。底面から電池ボックスを取り出して組み込みましょう。このとき配線が備えられているため、無理に引っ張ると接触不良になる恐れがあります。
また電池ボックスの裏にON/OFFスイッチがあるので、使用するときはONにしてください。
水やり機能を実践
電池をセットしたので、実際に配線を組んで使用してみました。今回は4本の植木鉢にセットしてみます。
本体にはバケツ用のアタッチメントかペットボトルに接続して給水しますが、ここでは500mlのペットボトルを使用しています。
チューブの癖がある状態では見にくいですが、ジョイントをうまく使いながら分岐させています。ここはしっかり接続しないと水が漏れてしまうので、奥まで差し込むようにしてください。
またチューブは90度にカットしないと、ジョイントに差し込んだ際に水が漏れやすくなります。ハサミで簡単に切れるのでしっかりカットしましょう。
今回は試験的に分岐本数を増やし、1か所に水止めキャップを使用しました。本来必要はない部分ですが、水の圧力に負けないかここで確認してみます。
植木鉢への放水部分にはドリッパーを使用します。差し込み部分が長いですが、最も圧力がかかる部分なので抜け防止のために備えられています。
実際に少し浅く差し込んで水を流してみましたが、数滴鉢の外へ流れ出てしまいました。ドリッパーのセットと合わせて、しっかり組み込んでおきましょう。
配線が完了したら、最後にタイマーをセットします。設定できる内容は水を流す時間と水やり間隔の2つです。
【Watering Time】
一度の作動でどのくらいの時間水を流すかという数値です。1~99秒、H2(120秒)、H3(180秒)が設定できます。
【Interval Time】
作動する間隔を意味する数値です。1~15日、HH(12時間)が設定できます。
時間設定後は自動で水やりが行われますが、ON/OFFボタンを押すとそのタイミングで一時的に作動します。
使用後の率直な感想
4鉢に水やりができるように組んでみましたが、20秒の設定で約50mlの排水ペースでした。この水分量を4鉢に分けているため、必要量を与えるにはもう少し水を流す時間を増やした方がよさそうです。
またこれらの装置を客観的に見てみると、インテリア性に欠けてしまう印象を受けました。内装にこだわって観葉植物を選んでいる方にとっては、日常的には取り入れにくい商品かもしれません。
そのため旅行や帰省などで一定期間家を空ける場合には、非常に有効なアイテムになるでしょう。
【結論】旅行・遠征中の水やりにおすすめ!
今回は観葉植物への水やりを自動化できる「オートジョーロ」をご紹介していきました。
観葉植物は育てる難易度によって初心者向け・上級者向けと分かれるものですが、そのどちらも水やりを適切に行うことは基本です。よってコロナの影響で初めて植物を購入した方にとっては、水やりを忘れてしまいうまく育たないという状態に陥りがちだと思います。
そのようなときは今回の「オートジョーロ」を取り入れ、手間なく適切に水やりを解消してみてはいかがでしょうか?
基本は植物の状態をみて水やり方法を整えることが一番ですが、お手入れを習慣化するためにぜひ導入してみてください。