市販されているホットプレートの多くが、焦げ付き軽減のためにテフロン加工(フッ素コーティング)を施した製品です。
しかし、様々な理由からテフロンフリーのホットプレートを探している人も多いです。
かといって、テフロンフリーのものを買うなら、選択肢はお手入れの大変な鉄板やスキレットくらいしかないし……。
そんな人に朗報です!
サンコーから、フッ素・テフロン不使用のホットプレート「ウチの鉄板焼きダイニング」が誕生しました。
この記事では
使い心地は良いの?
本当はめちゃくちゃ焦げ付きやすいんじゃないの?
といったポイントを解説・検証しています。
フッ素・テフロン不使用のホットプレート「ウチの鉄板焼きダイニング」とは?
「ウチの鉄板焼きダイニング」は、サンコーが製造・販売を行うホットプレートの一種です。
他社製のホットプレートと違うのは、フッ素コーティングではなく特殊ガラスセラミックスを使用することで、焦げ付きにくさを実現していることです。
フッ素コーティングの製品とは違い、コーティングの剥がれによる劣化や焦げ付きが発生しにくく、長期間快適に使用できます。
のちほど食材で焦げ付きチェックを行いますので、そちらもチェックしてください。
温まるまでが速い
これは実際に使用して感じた点ですが、温度を設定してから温まるまでが早いと感じました。
起動時の温度設定もそうですが、調理中の温度調整も素早く反映されます。
温度に敏感な食材も安心して調理できますよ。
剛性に優れ鉄板のようにガシガシ使える
テフロン加工など、フッ素コーティングされたホットプレートでは、キズはご法度です。
焦げ付きの原因になりますので、使用時やお手入れのときは注意しなければなりません。
一方、ウチの鉄板焼きダイニングには、高耐久の特殊ガラスセラミックスが採用されています。
剛性が高く、金属ヘラや包丁の使用はもちろん、金タワシでガシガシ洗ってもOKです。
使用時・メンテナンス時ともに鉄板に近い感覚で扱える、新感覚のホットプレートといえます。
フッ素加工・テフロン加工だと何が問題?
テフロン加工など、フッ素コーティングされた製品は、日本国内の各家庭に広く普及しています。
手軽に利用できて、焦げ付きにくい利点がある一方、使用においては注意も必要です。
通常使用なら問題ないが空焚きでガスが発生
フッ素コーティングされた調理器具は、通常使用の範囲であれば特に危険はありません。
ただし、一点注意が必要なのが、空焚きで加熱しすぎるとガスが発生することです。
以下は、内閣府食品安全委員会の取りまとめた資料の一部を抜粋したものです。
2.ヒトに対する影響
国際がん研究機関(IARC)による評価(1987 年)では、PTFE について、グループ 3「ヒトに対する発がん性について分類できない」とされています。フッ素樹脂自体の経口摂取に関する健康影響の報告は見当たりません。調理器具からはがれ落ちたコーティングの薄片を飲み込んだとしても、体に吸収されず体内をそのまま通過し、ヒトの体にいかなる毒性反応も引き起こさないとされており、動物実験でも、PTFE を 25%含む飼料を 90 日間与えたラットでは有害な影響は見られなかったと報告されています。一方で、PTFE を加熱し過ぎた際に生じる熱分解生成物を吸引すると高い毒性が示されることが報告されています。PTFE の場合、315~375℃で加熱した時の生成物を吸引した場合にインフルエンザに似た症状を示すとされています。引用元:フッ素樹脂(概要)|食品安全委員会
※PTFE:調理器具などに広く使用されるフッ素樹脂の一種
長時間空焚きした場合など、ガスが発生するのはごく限定されたケースですが、イレギュラーな使用方法では人体への影響も懸念されます。
インコ・文鳥など鳥と暮らす人は要注意
フッ素コーティング製品から発生するガスの影響を受けやすいのが、インコや文鳥をはじめとするペットバードたちです。
過去には、炭鉱内の有毒ガスを探知するため、坑道にカナリアを連れて入った歴史もあるほど、鳥は有毒ガスに敏感な生き物です。
事実、フッ素コーティング製品から発生するガスにより、大切な鳥たちが命を落とす痛ましい事故がたびたび発生しています。
ウチの鉄板焼きダイニングはフッ素樹脂ではなくガラスセラミックスを使用
前述のように、ウチの鉄板焼きダイニングは、フッ素樹脂ではなく、特殊ガラスセラミックスにより焦げ付きにくさを実現しています。
「フッ素樹脂のガスが心配だけどメンテナンスが面倒なのはムリ!」
「フッ素・テフロンフリーのホットプレートが欲しい!」
こんな人は選択肢の一つに入れてもよいのではないでしょうか。
ウチの鉄板焼きダイニングで焼肉パーティー開催!
読者の皆様におすすめするのですから、実際に自分でも使ってみる必要があります。
そこで、ウチの鉄板焼きダイニングを使って焼肉パーティーを開催することにしました!
仕事にかこつけてお肉が食べたいとか、そういうことではありませんから。
あくまで、使用感をお伝えするための検証ですから。
・・・・・・ジュルリ。
まずは下準備
本来、我が家の焼肉は野菜とお肉があればOKのお気楽パーティーなので、準備という準備は必要ありません。
ただし、今回はより正確な検証結果を得るため、あくまで検証のため、サーロインステーキ200gを用意しました。
▼いつもは買わないお高めのUSビーフ
高貴なお肉様なので、もちろんこのまま焼いても美味しいのですが、さらに美味しく食べるため「スジを切る」「たたく」二つの準備をします。
まずは、焼く15分前にお肉を冷蔵庫から出し、脂身と赤身の境目に切れ目を入れておきます。
▼切れ目を入れた後。これで良いのかは全然わからない。
スジをカットしたら、お肉の厚さが均等になるよう軽く叩いていきます。
専用の肉叩きをお持ちの文明人の方はそちらをご利用ください。
ない場合は、家にある適当な固い物を使って良いと思います。
中の人は製菓用麺棒を使いました。
ラップの上からたたくと道具が汚れず便利です。
▼固い物で殴打された牛肉
あとは調味料を刷り込んで焼くまで待機です。
中の人の家では、ステーキの味付け方法は「某鉄鍋の中華料理漫画」の内容に準拠しています。
そのため、コショウは叩いてすぐ、塩は焼く直前です。
ステーキの待機中に他の食材も準備していきます。
▼より正確な検証結果を得るため購入した牛タン(厚切り)
▼胃もたれに弱いアラサーに欠かせない野菜たち
謎のモザイク処理が施された物体の正体は後ほど。
準備完了。
サーロインステーキを焼いてみる
まずは本日の主役その1、サーロインステーキを焼いていきます。
ウチの鉄板焼きダイニングは、200℃・230℃・280℃・320℃の4段階の加熱が可能です。
今回はレアに仕上げたいので、280℃で短時間焼きます。
サラダ油を薄く塗って、いざお肉を鉄板に。
ジュワワワワー。この時点ですでに美味しそう。
1分30秒経過で裏返します。
短時間焼きですが、表面はちゃんと火が入ってます。
裏は30秒だけ焼いて、端っこの加熱されない退避エリアへ。
お肉の断面。レアとしてはちょっと火が入りすぎました。
とはいえ、いい感じのミディアムレアです。
下ごしらえの成果か、火の入りも均等でお肉も柔らかジューシーでした。
お肉から出た脂で野菜も焼いちゃいます。
牛タンも焼く
ステーキと野菜を堪能している間に、2番打者の厚切り牛タンがバッターボックスに入ります。
ジュワワワワワー。
牛タンも火が入るのが結構早いので、焼き過ぎないよう注意してさっと裏返します。
お肉の焼けるいい匂いです。
ちょっぴり焼き目が入ってるのが食欲をそそりますね。
裏面も焼けたら素早く回収しましょう。
しょうゆベースの甘辛ダレをたっぷりつけていただきます。
ジューシーさもさることながら、牛タン特有のジョリジョリした歯ごたえがまた良いですね。
「The 肉」って感じの食感です。
ご飯にも巻いちゃいます。
おうち焼肉のお供、銀色で辛口のスーパーなやつも開けています。
記憶が飛んでブログを書けなくなる事態は避けたいので、量はほどほどにします。
おうち焼肉だからこそ焼ける背徳の「アレ」
実は、ステーキを焼き始めた時点から、プレートの端っこのほうで怪しいホイル包みを焼いていました。
その正体は……。
ニンニク!!
人に会わない引きこもりにこそ許される背徳の焼きニンニクです。
ニンニクの皮を剥いて、ホットプレートの端っこで15分から20分くらい放置するとできます。
ちょっと焼き過ぎました。
ホクホクでめちゃくちゃ美味しい……!
焦げた部分も良いアクセントになってます。
今回は焼肉のタレで食べましたが、味噌や他の調味料でも美味しいと思います。
フッ素不使用で大丈夫?くっつきやすい食材で焦げ付きチェック
ここまで焼肉会、もとい商品の検証を行いましたが、自分の食べたい食材ばかり選んで焼いたため、このままでは「おいしかったです」以上のコメントが出せない状況に。
これでは大変まずいので、ホットプレートの使用で問題になる「くっつきにくさはどうなの?」という点をチェックするため、追加の検証を行いたいと思います。
「フッ素コーティングしてないホットプレートって、どうせくっつきまくって焦げ焦げになるんでしょ?」とお疑いの人は、ぜひご覧ください。
お肉を焼いたあとのイマイチなコンディションのプレートで、料理担当の皆さんを悩ませる、くっつきやすい食材を3種焼いていきます。
くっつきレベル1:目玉焼き
まずは目玉焼きです。
お好み焼きやオムそばの材料として、鉄板焼きではメジャーな食材ながら、使い古しのフッ素コーティング製品ではほぼ確実にくっつく刺客のひとりです。
240℃に熱したプレートの上に落とし、火が通ってきたらひっくり返します。
製品付属のヘラを入れてみると……。
ぺろんっ。
これはすごい。
そこそこ強い火で焼いていますが、焦げ付きやくっつきほぼゼロです。
あっさりひっくり返せました。
というわけで、レベル1軽々クリアです。
くっつきレベル2:チーズ
次はチーズ。
こちらも古いフライパンやホットプレートで焼くとほぼ確実にくっつきます。
食後の後始末でガチガチに焦げてくっついたチーズと戦った人は少なくないでしょう。
今回はスライスチーズを使います。
先ほどと同様、お肉のあとのプレートにのせて焼いていきましょう。
▼徐々にブクブクしはじめるチーズ。
端っこが焼き固まってきたところで、はがしてみます。
ぺりぺり。
※30歳児が我慢できずにつついたためボロボロですが、チーズの品質に問題はございません。
溶けた部分と固まった部分が混在する焼きチーズの性質状、卵のようにスルンとは取れませんが、こちらも焦げ付きはほぼなし。
普通に焼く分にはまったく問題なさそうです。
というわけで、レベル2も無事クリアです。
くっつきレベルMAX:おもち
ここまであまりにもあっさり進んだので、何とかしてくっつかせたい気持ちがムクムクと湧いてきます……。
ということで、最強の刺客、おもち(しゃぶしゃぶ用)を用意しました。
お好み焼きの具として市民権を得ている食材である一方、多くの網やアルミホイル、フライパンを葬ってきた古強者です。これならくっつくやろ!!
プレートにおもちを二枚投下します。
しばらく待つと、おもちが膨れてきました。
ぷくぷく……ころん。
????
中の人の予定では、プレート接地面が盛大に焦げ付いて、Ω型に焼けるはずだったのですが……。
これはつまり……。
全くくっついてない!!!
ウチの鉄板焼きダイニング、くっつきテストの全レベルあっさりクリアしました。
結論:くっつかなすぎてネタ的に美味しくない
ウチの鉄板焼きダイニングは、一般的なホットプレートと同等以上の焦げ付きにくさを実現しているといえます。
テフロンフリーのホットプレートがいいけれど、焦げ付きは困るという人には特におすすめです。
とはいえ、ネタ的にツマランのでもう少しくっついてくれても良かったな……。
ウチの鉄板焼きダイニングはテフロン製と鉄板の良いとこ取り!
ウチの鉄板焼きダイニングの最大の特長は、フッ素・テフロン不使用ながら、スイッチひとつで使えて使用感が鉄板にきわめて近いこと。
「フッ素・テフロンフリーのホットプレートが欲しい」
「キズを気にせず使えて、鉄板よりお手入れの楽な商品ないかな?」
こんな人はぜひお試しください。
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