8月~9月は、徐々に空気も秋めいてくる季節。
創作の秋ということで、新しいことに挑戦する人も多いのではないでしょうか。
物作りに挑戦したい人におすすめなのがDIYです。
お金もあまりかからず、作ったものは活用できるので趣味にもぴったりです。
今回はDIY初心者向けに、比較的簡単にできる飾り棚の作り方を紹介します。
賃貸もOKのレシピなので、ぜひ参考にしてみてください。
初心者・賃貸OK!壁に設置できる飾り棚を作ってみよう
制作する飾り棚の完成品がこちらです。
画像の白い板の部分が壁に接続されていて、棚板に垂直に打ったネジと棚受けで強度を持たせています。
使用する材料はこちらです。
材料 | 必要量 | メモ |
棚板用1×6材 幅60cm | 1枚 | ホームセンターでカット。 |
棚受け 幅13.5cm | 2本 | 自宅カット。 棚板カットで余った1×6から作成。 100円ショップなどの棚受けパーツでも代用可能。 |
1×4材 幅20cm | 2枚 | 自宅カット。 |
STAND BAR 4 | 1箱 |
【あると便利な道具】
コーナークランプ | 棚の組み立て時に固定するのに使用。 |
作業台 | 余った木材を適当にネジ留めしたものでOK。 |
水平器 | 棚を水平に設置するために使用。 |
※電動マルチツールを使用する前提なので、不足があれば随時ご用意ください。
材料はすべてホームセンターで購入できます。
1×6などの規格木材は、長さ6フィート(182cm)などの特大サイズで販売されているため、車に積める人以外はカットサービスの利用をおすすめします。
店舗によりますが、1カット30円くらいで切ってもらえます。
飾り棚作りの手順は以下のとおりです。
- 材料のカットとサンディング(ヤスリがけ)
- 塗装
- 組み立て
- 壁にマーキング&取り付けパーツ設置
- 設置
それぞれ詳しく紹介します。
1.材料のカットとサンディング
自宅でカットが必要なのはこちらのパーツです。
ただし、1×4はホームセンターで新しく買う場合カットを依頼できます。
その場合は棚受けのみ自宅でカットすればOKです。
1×4と1×6にカットの目印となるラインを引きます。
棚受けを切り出すときは、切り落とした角が三角形になります。
この部分がちょうど直角二等辺三角形になるよう線を引くと、組み立てるときにぴったり収まる棚受けになります。
引けたら、線に従ってカットしていきましょう。
慣れた人ならノコリギで切ることもできるのですが、直線カットの精度に自信がなかったため電動のマルチツールを使います。
ジグソーをマルチツールにセット。
切れました。
このままだと塗装が綺麗にできないので、次に紙やすりでサンディングしていきます。
サンダーのアタッチメントに付け替え。
棚板も含めてすべてのパーツを磨いていきます。
後々の塗装も見越し、最初に#120でサンディングしたあと、#240を使い手作業でもう一度サンディングしておきます。
2.塗装
サンディングが終わったら、次は塗装です。
1×4はターナー色彩さんのミルクペイント(スノーホワイト)で塗っていきます。
牛乳由来の成分を使用した安全性の高い水性塗料です。
人気商品なので大きなホームセンターなら高確率で取り扱っています。
塗るのは側面と表面だけです。
壁に面する部分は、一目でそうと分かるよう、あえて塗装しません。
パッケージには硬化まで2時間と記載されていますが、夏場なら30分も待てば触れるくらいに乾きます。
棚板と棚受けはニスで塗装します。
使用するのはカンペパピオさんの水性着色ニス。
塗り残しやムラが出ないよう、水性用ハケで手早く塗っていきます。
透明のニスは塗り残しがわかりにくいので、光を当てて反射でチェックしながら作業してみてください。
塗装するとこんな感じに質感が変化します。
室内の飾り棚なら無塗装でも十分使えるのですが、仕上がりの美しさにこだわるなら塗装するのがおすすめです。
ニスが乾くとケバが出てザラザラした手触りになります。
#300くらいの紙やすりでケバを軽くサンディングし、そのあとニスを二度塗りしてください。
よりツヤのある仕上がりになりますよ。
3.壁掛け用パーツ取り付け&組み立て
飾り棚を壁と接続するためのパーツを取り付けます。
壁への取り付けができるDIYパーツはいくつかあり、今回はアイワ金属さんのSTAND BARをチョイスしました。
4個使うので、理論上50kgの耐荷重があります。
今回は多めに入っているSTAND BAR6を購入しましたが、必要なのは4セットです。
予備が不要なら4セット入りのSTAND BAR4を購入してください(安いので)。
T型のパーツを木材に、凹型のパーツを壁に固定し、噛み合わせて設置するイメージです。
先ほど白く塗った1×4の裏に、T型パーツをネジで固定します。
ネジを打ったときに板が割れないよう下穴を開けます。
マルチツールのアタッチメントをドリルドライバーに付け替え、付属のドリルピットを挿入。
穴が開いたらドライバーに付け替えて、STAND BAR付属のネジでパーツを固定していきます。
T型パーツが4つすべて固定できたら、この状態で凹型パーツとドッキングします。
1×4パーツの用意ができたので、いよいよ組み立てていきます。
こんな感じにネジを打てればOKです。
次に棚受けを設置します。
ネジの挿入方向はこんな感じ。
斜めに固定するので少々やりにくいのですが、棚受けをギュっと押しつけてネジを打つとズレにくくなります。
一人で作業するときは棚を壁に立てかけるとやりやすいかと思います。
※壁に穴を開けないよう注意してください。
この形になれば組み立ては完了です。
4.壁にマーキングする
組み上がった飾り棚を持ち上げ、設置場所にマーキングします。
この段階では凹型パーツにマーキング用のピンがついたままなので、壁にギュっと押しつけると小さな跡が付きます。
凝視しないと分からないほどの小さな跡なので見失わないように注意してください。
飾り棚をきっちり水平に設置したい場合、マーキングの際に水平器を使ってみてください。
飾り棚に水平器をのせ、水平になった角度でマーキングします。
マーキングが完了したら、凹型パーツを取り外して壁に設置します。
マーキングした跡が下部の穴と重なるように凹型パーツを設置していきます。
STAND BAR付属の丸いパーツをコーナーに置き、その上からピンを押し込んでいくイメージです。
5.設置して完成!
組み立てた飾り棚を壁のパーツとドッキングします。
上から差し込むイメージで設置してください。
ドキドキ・・・・・・。
上手く接続できました。
これで完成です。
触ってみると分かるのですが、かなりガッチリ接続されていてびくともしません。
これなら本など多少の重量物を置いても問題なさそうです。
DIY初心者のギモンQ&A
DIY初心者の人がよく感じる疑問をQ&A方式で紹介していきます。
下穴の長さと太さは?
下穴の深さと太さを決めるとき、ポイントとなるのは打ち込みたいネジのサイズです。
下穴の深さはおおむねネジの長さと同程度(多少深くなってもOK)で問題ありません。
一方の太さは、パッケージに表示されているねじ径の7割が目安といわれています。
パッケージに「M3」と書かれている場合、ネジ径は3ミリなので下穴は2ミリ程度です。
ネジの正確な太さが分からない場合、実物を見て判断しましょう。
ネジ山(ギザギザの部分)を含まない、中心の柱と同じくらいの太さのドリルを使うとおおむね問題ないかと思います。
インパクトドライバーとドリルドライバーの違いは?
最大の違いはパワーの強さです。
インパクトドライバーはドリルドライバーより締め込む力が強いため、より素早い作業や固い素材へのネジ打ちに適しています。
一方のドリルドライバーはインパクトドライバーほどの力はなく、衝撃に弱い素材への作業や、正確で丁寧な作業向きです。
どちらも得意なことが異なるため、内容によって使い分けることで効率よく作業を進められます。
STAND BARが賃貸でも使えるのはなぜ?
STAND BARを壁に設置する際はピンで壁に穴を開けますが、非常に細いピンなので目立つ跡は残りません。
退去時の原状回復では問題にならないことがほとんどです。
事実、国土交通省の原状回復ガイドラインでは「壁等の画鋲、ピン等の穴(下地ボードの張替えは不要な程度のもの)」については、日常生活で発生する通常損耗であるとしています。
そのため、借主が原状回復の費用を負担する損耗には含まれません。
参考:原状回復をめぐるトラブルとガイドライン(再改訂版)|国土交通省
それでも不安な場合は、大家さんか管理会社に相談することをおすすめします。
マルチツールは一台で多用途に使えるDIYの救世主
今回の飾り棚作りでは、サンコーの充電式電動DIYマルチツールを使いました。
特長 | サンダー・ジグソー・ドリルドライバー・インパクトドライバーの一つ四役が可能なDIYツール |
サイズ | W7.0cm×H22.6cm×D21.5cm |
重量 | 955(バッテリー込み) |
充電時間 | 約90分 満充電で15分~35分使用可 |
価格(税込) | 1万7,800円 |
すべて手動でやることも不可能ではないですが、やはり電動工具があると楽ですね。
これ一台でカット・研磨・ネジ打ち・穴開けができるため、高い工具をいくつも揃えなくて良いのは非常に助かります。
一つ持っているとぐっと作業効率が良くなるため、初心者の人にもおすすめです。
公式通販サイトで取り扱っていますので、興味があればリンクから覗いてみてください。
創作意欲が満たされたら、次は食欲の秋!
こちらでは、秋が旬の食材をより美味しく食べるアイデアを紹介しています。
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